フィンガーテストは、指先の感覚で身体の反応を感知する方法です。
これにより身体の異常部位を瞬時に判断する事が可能です。
もっと突き詰めると、どの部分のツボを刺激すると症状の軽減を促進させることができるか、どのような薬を服用すると効果が上がりやすいのか、というようなことも知る事が可能です。
フィンガーテストの手法としては、両手をそれぞれセンサーとテスターとして見立て、それらで身体の反応を読みとります。
具体的には、テスターである手の指の滑り具合で判断することができ、簡単に言うとその指が動くか、止まるかで判定します。
指が滑らかに動く状態を【スムーズ:正常】と言い、
指が動かしにくい、又は思うように動かない状態を
【スティッキー:異常】と定義します。
このような指の基準から【フィンガーテスト】と呼ばれる
所以となっています。
フィンガーテストは至って単純な方法ですが、実は驚くほどに正確で、そこから得られる情報は非常に多いのです。
これは医師である大村恵昭博士が考え出した手法で、
最初に論文が発表されたのが1981年のことです。
「生体自体が敏感なセンサーで、身体にとって有害な物を
手に乗せると筋の緊張は低下する。
逆に有効な薬剤などでは筋の緊張は良好に保たれる」
という原理に基づいています。
フィンガーテストの3大特徴
(1)異常部診断法
病的圧痛部を刺激することによって筋力が低下し、
正確な異常部を把握することが可能です。
臓器代表点を刺激することによって、
臓器の以上を調べることが可能です。
(2)共鳴現象の応用
二つの同一物質間の共鳴現象に基づき、体内分布として、
細菌やホルモン、ウイルス、薬物などを調べることが可能です。
また、体内の細菌やウイルスの量を測定することもも出来るので、治療経過を追うことも可能です。
(3)薬剤適合性試験
病気に対して、どの薬やサプリメントが有効で、
その適量はどれくらいかという部分を、患者様が服用する
前に知ることが可能です。
薬の相互作用なども調べることが出来るので、飲み合わせ
などに関しても的確なアドバイスが可能となります。
Selective Drug Uptake Enhancement Method
(薬剤選択的取込法)により、薬剤を病巣部に到達させ、
治療効果をより一層向上させることも可能となります。